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絶対に誰にも譲れないものなら諦めるな


by zyakuuru212
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テキスト㊤の㊦

「おっはよおう~」

僕は明るくドアを開けたんだ。

そこには赤ペン片手にうつろな目を必死に開いているラガさんが一人。

「ラガさん、今日徹夜?」

僕が来る途中に買ってきた「うまい棒」をくわえながら言うと、

ラガさんは眠そうな目をこすって、「あぁ・・・」と言い、また山ほどあるプリントにペンをはしらせる。

○・・・×・・・×・・・×・・・○・・・

「理科かー。懐かしいなー。」

僕が○と×が書き込んであるプリントを一枚取って眺めた。

「畜生・・・8時までに学校いかにゃならんのに・・・。」

時計はもう7時を指している。

「まあ、頑張って。」

「あぁ・・・」









僕は店の外に一度出て、空を眺めた。

まだ6月だというのに結構日差しが強い。

今日も一日暑い日になることを予想して気合を入れる。

そんなこんなで店内を掃除したり、開店の準備をしたりしていると、

ラガさんがバッグに教科書やら生徒のノートやらをつめて出かけていった。

すると僕は店に一人。

静かな朝8時過ぎ。

「ふぅ・・・。」

一息ついたところで珍しい客が来た。

「・・・?」

「久しぶり。」
by zyakuuru212 | 2008-05-19 22:46