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絶対に誰にも譲れないものなら諦めるな


by zyakuuru212
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ココロマップ:黒素メイト

「ラガさん...いるの?」
つぶやくと、あたりが急に暗くなった。
いつものみんなは消えていき、残ったのは狭い教室僕一人。

すると、教室の外からワークスが入ってきた。
「ここは...?」
そう発すると、教室内のラガルの机に人影が。
それがラガルであることを確認すると、僕は口を開いた。
「...とうとう中には入れたみたいだね。あの夢の中に...。」
みんなの表情が一段と険しくなったような気がしたが、話を続けた。
「ここの来る前...教授に作戦を考えてもらってきたんだ。
 その作戦通り動こうと思うんだけど...。」
ラガルとワークスがそれぞれ教室の扉を閉めて、小さくうなずいた。
僕は、一枚のメモ用紙を広げて読み始めた。
「ヒイラギが捕らえられている可能性が高いのは...」
そこまで話すと、教室の外から声がしてきた。
「...キー.....パ....」
ラガルとワークスは、壁に張り付きながら、耳を澄ませた。
僕は開いたメモをポケットにねじ込んで、机の裏にしゃがみこんだ。
その声は次第に大きくなっていく。
「パン!キー!パン!キー!」
それは、あの...「花より男子」の人のCMと同じものだった。
「パン!キー!パン!キー!」
どんどん近づいてくるその鳴き声(?)は、僕らの教室の前まできた。
「パン!キー!パン!き....................」
.....?声が止まった。
ラガルが、教室のドアにそっと顔を近づけてみた。
すると...。
「キイイイイイイイイッ!!!」
「うわああああっ」
その声の主が姿を現した。
暗い教室ではあったが、その顔をみたとき、3人のうち全員がわかったようだった。
それがヒイラギだと。
by zyakuuru212 | 2008-01-13 20:41